ジャイキリムックVol.08掲載のチャリティーイベント《東北人魂サッカーフェス》レポート完全版をWeb公開!

ただいま絶賛発売中のジャイキリムック第8弾『GIANT KILLING extra Vol.08』>>>関連ニュース)には、年初に開催された東北地方出身のJリーガー有志によるイベント《東北人魂サッカーフェスティバル》のレポート記事が掲載されています。

当サイトでは、このレポート記事を写真・テキストともに増量した完全版としてWeb公開することになりました。ぜひご覧ください!

なお、東日本大震災の被災地支援を目的とする有志団体「東北人魂を持つJ選手の会(略称:東北人魂)」>>>公式サイト)設立の経緯や、本誌連載作品『GIANT KILLING』との関係については、下記リンク先の小笠原満男選手(鹿島アントラーズ)のインタビューをぜひお読みください。


>>>【東北人魂×GIANT KILLING】
小笠原満男選手インタビューを読む



蹴球魂+1 Special 【東北人魂×GIANT KILLING】  文・写真=佐野美樹

東北地方出身のJリーガーたちが、ずっと計画を温めていたイベント《東北人魂サッカーフェスティバル》が年明け早々の1月5日から8日までの4日間、岩手・宮城・福島にて行われました。


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風花舞うピッチで組まれた「東北人魂」の円陣。


「東北人魂」が発足するきっかけとなったのは東日本大震災後、小笠原満男選手(鹿島アントラーズ)が一人被災地を回っている姿をテレビで見た熊林親吾選手(ザスパ草津)がかけた一本の電話でした。

「満男さんが一人で活動しているのをテレビを見た瞬間に、僕にも何かできないかと思ったんです。もちろん一方的に満男さんのことは知ってましたけど、連絡先までは知らなかったので、知り合いに電話番号を聞いて、満男さんに電話したんです。僕の出身地の秋田は直接被害はなかったけど、同じ東北人として何かできることはないですかって」(熊林)

「個人的に限界も感じていた時で、今ちゃん(今野泰幸選手/ガンバ大阪)とかに『そっちはどうしてる?』って訊いたりしていたんです。皆それぞれどうしてるのか、気になってて。そんな時に熊林から電話もらったので、何が僕らにできるのか先方に直接訊こうと。そこで当時、東北サッカー協会の会長だった方に連絡をしたら、サッカー用品が流されちゃったりして、サッカーを続けられないって子が多いと聞かされて。ボールなり、スパイクなり、サッカー用品を集めて送ってくれたらありがたいってことだったので、じゃあグループにして、協力してくれる選手を募って、できることをやっていこうってことになったんです」(小笠原)


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左から、熊林選手、小笠原選手、今野選手のスリーショット。


そして「東北人魂を持つJ選手の会」を立ち上げると、早速協力選手みんなに何ができるかアンケートをとったそうです。そこで一番多かった声が、被災地で地元の人たちと協力して、何か触れ合える場を持ちたいということ。しかしシーズン中はなかなか難しいので、オフになったら絶対やりたいとずっとこの計画を温めていたと言います。

「僕たちがただ単にイベントをやるだけでは、自己満足みたいになってしまう。だから各地域の人たちに協力してもらって“一緒に”やりたかったんです。なので今回、ソニー仙台さんや、グルージャ盛岡さん、福島ユナイテッドさんに協力していただけたのは本当に嬉しかったです」(小笠原)

加えて、オフシーズンに入るまでの間に、チャリティーオークションや選手制作のチャリティーTシャツで得た収益で、各地域へミニゴールなども贈呈。少しずつでもいいからサッカーのできる環境に、との選手たちの心からのプレゼントでした。

そんな気持ちが参加者に通じたのか、どの会場に行っても子供たちの目はキラキラ。憧れのJリーガーとサッカーができることに、終始嬉しそうでした。

「また来たいですね。できる限り。喜んでくれているのは感じたし、それが僕も嬉しいし。時間がある時には東北に来て、一緒に何かしたいなって思いますね」(今野)

そして、選手たちの間にはこんなエピソードもありました。

「みんな、ものすごい人見知りでしたね(笑)」(今野)
「いやそれ、一番は今ちゃんでしょ!!(笑)」(熊林)

そう、選手全員東北地方出身。つまり、おとなしい性格も全員一緒だったんです! イベント前日の選手全員による顔合わせミーティングでは、あまりに会場が静まり返っていて、見ているこちらが不安になった記憶も。

「うすうすそう感じていましたけどね。似てるよね、みんな。そんな口数多くないし。それも良さですけど。でも今ちゃんが一番静かだった(笑)。典型的だよねー!」(小笠原)


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“東北人”は似たもの同士?


しかし、イベントが始まり一緒にボールを蹴ってからは空気が一変。お互いに突っ込みを入れ合ったり笑ったりと前日のミーティング風景が嘘のよう! イベントが終わる頃には「このメンバーで本気の試合してみたいよね!」と楽しそうでした。ボールひとつで仲良くなれるのは、どうやら選手たちも一緒だったようですね!

実はこの「東北人魂」の活動は、発足当初は震災から1年間限定とされていたのですが、今回のイベントで選手同士の絆も深まり、雲行きが変わってきている模様。

「もちろん続けていきたいです。できることならずっと。10年後ぐらいに僕らはもういないかもしれないけど、続いていてくれればいいなって思うんです。もし震災から完全に復興しても、東北サッカー界のためにあってもいいなって」(熊林)

「この震災を乗り越えてJリーガーになった選手が、この会を引き継いでくれて、『あの時、今野さんや熊林さんにやってもらったことを自分もやってあげたい』って言ってくれたら嬉しいです」(小笠原)

一番大切なことは、忘れないで、続けていくこと。これからも彼らの活動に注目していきます!


《東北人魂サッカーフェスティバル》当日の様子を写真でお見せします!

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《東北人魂サッカーフェスティバル》初日の1月5日は、宮城県での開催でした。


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地元側の参加者との顔合わせ式に、ずらり並んだ「東北人魂」チームの選手たち。


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初日のメインイベントは、ソニー仙台との合同エキシビジョンマッチ!


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敵味方に分かれて競り合う佐々木勇人選手(左)と今野選手(右/ともにガンバ大阪)。


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熱い競り合い!


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ゴールを決めてハイタッチする萬代宏樹選手(右/モンテディオ山形)と小笠原選手(左)。


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さらにこの日は、地元高校生チームとのミニゲームも開催されました。


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女子高生とハイタッチ! 髙萩洋次郎選手(サンフレッチェ広島)。


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ドリブルでボールを運ぶ大久保剛志選手(ソニー仙台)。


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談笑する小笠原選手。


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「仙台でこんなに人気だとは」とモテキ到来を告白した今野選手。左は下田光平選手(FC東京)。


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佐々木勇人選手は優しい物腰が男女問わず大人気。終始ニコニコプレーしていました。


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高校生になじんでいる佐々木竜太選手(鹿島アントラーズ)です。


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試合終了後のサイン会で、一人ひとりに丁寧に声をかけていた萬代選手。この少年はお話に夢中でした。


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真剣そのものの顔でサインする奥山泰裕選手(ガイナーレ鳥取)。


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サイン会では、ツジトモさん描き下ろしイラストを使用した「東北人魂×GIANT KILLNGカード」に、選手たちがサインを入れて子供たちに手渡しました。


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「東北人魂×GIANT KILLNGカード」の裏面は、佐野美樹撮影のスタジアム写真!


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1月6日、フェス2日めの会場は岩手県。グルージャ盛岡とのコラボレーションで、地元の小中学生チームとのフットサル大会が開催されました。


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山本脩斗選手(ジュビロ磐田)の軽やかなボール扱い。


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熊林選手と林勇介選手(写真奥/ともにザスパ草津)に試合の心意気を注入される、通称・マラドーナ少年。


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遠藤康選手(左)、佐々木竜太選手(右/ともに鹿島アントラーズ)、そして奥にマラドーナ少年!


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サイン会での真剣な表情とはうってかわってお茶目な奥山選手。


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白熱する一対一!


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会場を提供してくださった地域へのミニゴール贈呈も行われました。


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3日めの1月7日は会場を福島県へと移し、地元の小中学生チームとフットサル。中島浩司選手(サンフレッチェ広島/中央左)と熊林選手が「勝ったらこうやって思いっきり喜ぶんだぞ」と子供たちにレクチャー中です。


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物怖じしない子供たちと、茂木弘人選手(ヴィッセル神戸)と今野選手(後列右端)。


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熊林選手、抜かれた!?


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茂木選手はボールを持つと、なぜか毎回壁ぎわに押しやられ……。


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柴崎岳選手(鹿島アントラーズ)は毎回本当に楽しそうにボールを蹴っていました。


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子供たちは、選手に頭をポンとされると本当に嬉しそう。


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小笠原選手がボールを持つと、子供たちが尋常ではない集まり方をします。


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とにかく大人気!


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土居聖真選手(鹿島アントラーズ/写真右端)と柴崎選手、仮面ライダーの話で子供たちと大盛り上がり。


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子供たちとすっかり仲良くなって、イベント大成功!


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「東北人魂」の選手の皆さん、地元から参加いただいた皆さん、お疲れ様でした!




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    GIANT KILLING
    ツジトモ   原案・取材協力 綱本将也
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