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「響かないこだま」

Kim Daejin 韓国

大学受験を控えたチェ・ジャンスは、日々勉強に勤しんでいる。だが、この日はどこか様子がおかしかった。なんと、チェの教科書から子音が消えてしまったのだ。 子音を読むことも口に出すこともできない……。なぜ、みんなこの事態に気づかない? 「○※△#――」。誰にも伝わらない「こだま」を叫びながら街で暴れるチェ。「人間は本質的に狂気にある」――哲学者・パスカルの言葉を体現するような、人間と現代社会の歪みを描いた問題作。

この度は、私の作品を選んでいただき、ありがとうございました。この賞をきっかけにより良い作品を描き続け、自分自身の作品に自信と誇りを持って常に努力していきたいと思います。 私の家族をはじめ、作業しやすいように環境を作ってくださった富川創作漫画スタジオの職員の皆さん、私のそばでいつも応援してくれた友達、同じ空間で一緒に作業をしているシャリュンク洞の皆さん、この紙面を借りて感謝いたします。何より私の作品を認めてくださったモーニングに感謝申し上げます。 これまで描き終えた私の他の作品も一日も早く皆さんにお見せしたい気持ちでいっぱいです。良い作品で認められる漫画家になりたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

物語のコンセプトが面白い。主人公がいつの間にか巻き込まれて変な方向に行ってしまう様子の描かれ方が秀逸で、思わず引き込まれた。 本作はいわゆる韓国のWEBマンガのスタイルで、日本のコマわりとは違うものだが、それを凌駕するストーリーの強さがある。「子音がなくなる」ということで、全然自分の言っていることがわかってもらえない焦燥感とか挫折感がすごく自然に描かれている。 社会と離反するつもりがないのに、外から誤解され、足掻けば足掻くほど破滅に向かっていく様が、誰にでも起こり得ると感じさせるぐらいの緊迫感で描けているところに才能を感じ、今回の大賞としました。

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