大学生の“ぼく”は生活のためコンビニでバイトをしていた。ある日、二人組のコンビニ強盗が現れ、“ぼく”は縛り上げられてしまう! ドジな強盗は金庫が開けれず四苦八苦。その隙をついて、“ぼく”はその店の古いレジに眠る貧乏神を呼び覚ますが……。
ずこの作品を評価してくださった審査員の方に感謝します。私にとってこれは非常にエキサイティングな知らせでした。台湾では、漫画描きは主流の職業ではなく、生活もしにくいのですが、それでも多くの漫画描きが黙々と努力を続けている状態で、私もその一人です。こうした人を支えているのは漫画に対する情熱です。この賞を実施し、海外の創作者の作品に対しより多くの、よりよい発表のチャンスを与えてくれている講談社モーニング編集部に非常に感謝しています。作品を描き終えた後、何人かの友人に見せたのですが、この作品に対して彼らは彼らなりの考えがあり、多くの意見をもらいました。プラスのコメントもマイナスのコメントも、私の創作のパワーとなりました。もちろん最大の励ましは今回いただいた新人賞です。これは私に創作に対して自信を持たせてくれました。今後もより多くの、よりよい作品を描き続け、皆さんに見ていただきたいと思います。最後に、この作品を気に入ってくれた皆さん、この作品を評価し励ましてくれた審査員の方々にもう一度感謝します。今後ともよろしくお願いいたします。
登場人物たちのテンポのよい会話のやりとりがとにかく笑わせる。また貧乏神と主人公が合体して生まれるPoor Knightの貧相な造型や、コミカルなアクションなど、これでもかと笑いどころを詰め込んだ、爆笑必至のギャグ漫画。 強盗二人組のマヌケっぷりも笑わせるが、なんといっても強烈なのは貧乏神のキャラクター。何のありがたみもない神なのだが、実に魅力的なのだ。貧乏神が再び登場する27ページ目以降は、それ以前にも増して笑いの密度が濃くなり、加速度的にテンポが上がり、あとはもうあっという間にラストまで読み切ってしまった。その分、前半の強盗二人組のシーンがちょっと長いかもしれない。ここを短く刈り込めていれば、さらにテンポがよくなっていただろう。「笑い」は多分にその国独自の文化に根ざしたものだと思うが、この作品の中の 「笑い」は普遍的でわかりやすく、国境を感じさせなかった。グローバルな笑いのセンスに今後も大いに期待したい。

