『銀英伝』のことなら一晩中でも

——オノ家は、家族みんなで『銀河英雄伝説』のアニメを見ると伺ったことがあります。

オノ はい(笑)。小学生ぐらいのときに、姉と私がビデオを借りてきて見ていたら、父と母が横で一緒に見始めて。見終わったら、「続きは?」って(笑)。

中村 そうなんですか!? 素敵です!

オノ 一度、お正月か何かで、見るものが何もないからって、家族で『銀英』を見たことがある気がします。あと、「懐かしのアニメ」みたいなランキングのテレビ番組って時々あるじゃないですか。それを見てたら、母親が「私は『銀英』かな~」って(笑)。もともと漫画もアニメも見ない人なんですけど、私や姉が好きなものに興味があるみたいなんです。

中村 前にも少しお話させていただいたんですけど、私も『銀英』大好きです! 何回見ても面白いです。何回も見てます、110話のアニメを(笑)。

——深い『銀英』愛をお持ちのお二人から見た、作品の魅力はどんなところですか? ドラマ性でしょうか?

中村 そうですね。あとはとにかく、キャラクターが。人数がすごく多いんですけど、みんなが魅力的なんですよ。

オノ 私、人が多い話が好きなので、人が多ければ多いほどいいんです(笑)。その点、『銀英伝』は最高ですね。「帝国」も「同盟」も、どっちの国もいいです。やっぱりキャラクターがいいんですよ。

中村 1回目を見たときは誰が好きで、2回目のときは誰が好きでって、見るたびに好きなキャラクターがどんどん増えていきます。

オノ ひとりひとり名前を言っていくのも面白いですよね(笑)。歴史の人物とかは覚えられないのに、『銀英』はフルネームで言えますから!

中村 かっこよくて、声に出して言いたくなる名前ばっかりですよね。歴史も覚えちゃいます。何年にハイネセンが独立して、何年に氷の船を作って、とか(笑)。

オノ 中村さんは、帝国と同盟だと、どっち派ですか?

中村 同盟です。

オノ・ナツメ 中村光

オノ 私も同盟です! “チーム感”というか、団結してる感じは、どっちかっていうと同盟のほうがあるんですよね。帝国はそのへん薄いけど、信頼はし合っていて、でもそれを表には全然見せない、みたいな人たちなので。

中村 責任を取るときは、自分が死ぬという……。オノさんと『銀英』の話、一話ずつ順番にしていきたいです。「第何話の、あそこの台詞が!」みたいなのを(笑)。

オノ 『銀英』だけで一日中でも語れますね(笑)。いいシーンがいっぱいだし、いいキャラクターがいっぱいだし。必ず泣く回とかあるんですよ。

中村 ありますね~。『銀英』って、死亡フラグが結構わかりやすいじゃないですか。いい話が続くと、「ああ、この人、死ぬんだ……」って、切なくなってきて。

オノ 声優さんもすごいんですよね! “銀河声優伝説”って言われるぐらいで。『銀英伝』のキャラクターの印象が強いので、テレビで声優さんの声を聞くと、いまだに「『銀英』の人だ!」って(笑)。

中村 わかります! 「この声はオーベルシュタインの人!」みたいな(笑)。

オノ そうそう(笑)。最近、ロイエンタールの方を、テレビでよく耳にしますよね。

中村 はっちゃけたロイエンタールに聞こえてしまうんですよね(笑)。

オノ キルヒアイスの人も多いですね。声優さんのお名前じゃなくて、『銀英』のキャラの名前で覚えちゃってるんです(笑)。

中村 ちょっと前の作品だから、いまや大御所の声優の方たちばかりなんですけど(笑)。あと、自分の持っている戦艦を人にあげる、みたいな展開もすごく好きで。戦艦のデザインがすっごくかっこいいんですよ!

オノ DVDボックスの絵、かっこいいですよね!

中村 かっこいいですよね~! デザインにもちゃんとコンセプトがあって、同盟軍は、ごっつい箱みたいな感じなんです。

オノ 「鉄!」みたいな感じですよね。

中村 普通に浮いてそうな、軍艦っぽい感じですよね。でも帝国のほうは、ひとりひとりの提督に舟が一隻ずつあるみたいな感じで、ひとつひとつ違うんですよ。ブリュンヒルト、かっこいいですよね。

オノ ミュラーがもらった平べったいのもかっこいいですよね。

中村 かっこいいです!

——話にまったくついていけないです(笑)。ほんとにお好きなんですね!

オノ 他にたくさん人が出るものだと、『三国志』とかですかね?

中村 私、『三国志』も好きなんですよ~。

オノ 私も好きです(笑)。中村さんは、どの国がいちばんですか?

中村 私は蜀が好きです(笑)。劉備が好きなんですよ。

オノ 私は魏です(笑)。『三国志』は私、人形劇から入ったんですけど。

中村 私はゲームです。『三國無双』、面白いですよ。ゲームなので、魏が勝っちゃったり、蜀が負けちゃったり、いろいろしちゃって。(諸葛)孔明がビームを出したり(笑)。

オノ えっ? そんなことするの!?

中村 扇子からビームが出るんです! あと、いつも浮いてます(笑)。

オノ 『三國無双』、友達がやっているのを、一度そばで見たことはあるんですよ。「私の好きな武将は切らないで!」ってお願いしたら、やりにくそうにしてました(笑)。

中村 それはやりにくい! 孔明のライバルキャラが司馬懿なんですが、二人がビームキャラで、ビーム合戦になるんですよ。人間じゃない(笑)。

オノ・ナツメ

オノ・ナツメ

1977年生まれ。突如メディアをにぎわした時代の俊英。代表作に『not simple』『LA QUINTA CAMERA/5番目の部屋』『リストランテ・パラディーゾ』など。「月刊IKKI」にて『さらい屋五葉』連載中。「モーニング・ツー」では『COPPERS』第1部を終え、ただいま新連載を準備中!

中村光

中村光

1984年生まれ。2001年「月刊ガンガンWING」から『海里の陶』でデビュー。02年、デビュー作を含めたコメディ短編集『中村工房』が発売される。04年より電波系ラブコメディ『荒川アンダーザブリッジ』を「ヤングガンガン」で連載! 06年からは『聖☆おにいさん』を「モーニング・ツー」で連載開始し、新たなジャンルを拓く。

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