大賞:賞金100万円 / 漫画『嘘つきのひと』兵庫しんじ(兵庫県・31歳)

ストーリー:「月に理想の恋人を探しに行く」ために宇宙船を作ると嘯くフジイくんを手伝う朝野は、昼間は広告会社のデザイナー。仕事を完璧にこなし部下の信頼も厚いが、3年前にデザイン会社をクビになった辛い経験から、仕事ではダメな「ボク」を封じ、「ワタシ」としてプライベートを明かさずに暮らしている。ある日、確実に取れそうなプレゼンを部下のミスから落としてしまい……。

受賞のことば

ありがとうございます。それしかないです。いろんな人の力でこの作品ができました。いろんな人とのいろんな出来事。編集さんのひと言、実際に手伝ってくれた人々、いつも感想をくれる人。意見を言い合った人、見守ってくれた家族、応援してくれる人。よく会う人、たまに会う人、急に会う人。あなたにかかった迷惑がここに! こんな形になりました。

かわぐちかいじ氏講評

ラストシーンの絵は見ていて気持ちよかった。現代の生きづらさの中で、自分を表現していくために変身するというテーマも新しく、意欲を感じる。ただ、深く読むと設定面での弱さが見えるので、よりわかりやすく描く必要がある。

さだやす圭氏講評

オレ、ボク、ワタシで人間が変わるという発想はシンプルだけどいい。そういう一人称の変化に作者の日本人観が込められていたと思う。最後のシーンも面白かったし、文字通り「読むと元気になる」漫画だった。

第26回MANGA OPEN大賞受賞作『嘘つきのひと』は、9月24日(木)発売「モーニング」43号に掲載!