3回目の選考ですが、レベルがだんだん上がってますね。作者と作品の将来像というか、プロデュース案まで考えながら、じっくり臨むことができました。「なんじゃこりゃ!」と驚かされる異色作は少ないものの、全体的に画の巧い人が多かった気がします。
異色で独自性が強い作者を発掘するのがMANGA OPENの特長なのかなと思う。商品化への道のりはハードでも、世界観が色濃く、完成度の高い作品を選ぶよう心がけた。「ここで賞を獲ったら野垂れ死んでもいい」という新人のエネルギーを堪能しました。
毎回感じることですが、まずは原稿は丁寧に時間をかけて仕上げることが大事です。モーニングの新人賞は年4回あります。時間がないなら思い切って次回に応募すべし。今の力で精一杯丁寧に描いた原稿でないと、その人の実力はわからないもの。あと、これも毎回感じますが、応募作の9割はページが多すぎる。十分吟味して、余計なエピソードは可能な限り削ることで大幅に完成度があがります。このどちらか(あるいは両方)で損をしている作品が非常に多かった。