第26回MANGA OPEN総評

史上2番目となる応募総数308作品の中から、激戦を勝ち抜き7本の受賞作が決定しました。2次選考を通過した作品はいずれも、キャラクター、舞台設定、ストーリーなどそれぞれ異なった長所を持つものが顔を揃え、かわぐち・さだやす両先生と編集部員が激論を戦わせた最終選考会では、どれが大賞をとるのか最後の最後まで予断を許さぬ状況が続きました。しかし僅差の勝負となった反面、さだやす賞が2作品同時受賞となるなど、もう一歩のところで決め手を欠いた候補作が目立つとの声も上がりました。そんな中で、明確なテーマ設定と爽やかな話作りで安定した評価を得た『嘘つきのひと』が大賞となりました。

かわぐちかいじ氏

かわぐちかいじ氏より

今回は大賞をとった『嘘つきのひと』以外にも、中世の演劇のような雰囲気で楽しませてくれた『愛のデメトリオ』、原作としてキャラとストーリーをうまくまとめていた『ぱるたい Happy Revolution』など面白い作品が多く、選考に悩みました。ただ、毎回一作くらいは斬新で、これからの漫画界を引っ張っていくと思わせてくれるような作品があるんだけど、そういう新しさを持つものが今回は見当たらなかった。それが少し残念でしたね。新人賞の選考をする喜びの一つは、既存の枠に収まらない個性を見つけることだと思います。次回はそんな作品との出会いを期待しています。

さだやす圭氏

さだやす圭氏より

全体的に技術がしっかりした作品が多かった。それは原作にも言えることで、単に絵がうまいだけじゃなくて、話のテンポが良かったり、ひねりが効いていたりして、そのあたりの水準は高いなと思いました。その反面、自分のイチ押しっていえる作品がなくて寂しかったですね。技術はあっても間口が狭いというか、読者を選ぶ作品だったり読んでいてわかりにくい作品も目立っていたように思います。多少荒削りでもこちらを惹きつけずにおかないような作品が多く読みたいです。

    次の戦いは、もう始まっている! 第27回MANGA OPENただいま応募作募集中!