1月14日からテレビ朝日系で放送されているドラマ『エンゼルバンク~転職代理人』。モーニングの人気連載、三田紀房『エンゼルバンク ドラゴン桜外伝』を原作にしたこのドラマは、転職市場を舞台にしたさまざまな人間模様を描いて大きな話題を呼んでいる。

この『エンゼルバンク~転職代理人』の挿入歌「小さくても世界は変わってる」を歌うのが、埼玉県鶴ヶ島市出身の3人組バンド・鶴だ。ファンキーさと切なさをあわせ持つ独自の音楽性や、メンバー全員アフロ(!)という独自のスタイルで人気を集めている彼らは、以前から『エンゼルバンク』を読んでいたという縁もあり、ドラマのために新曲を書き下ろした。今回はそんな鶴にインタビューを敢行。秋野温(Vo,G)、神田雄一朗(B)、笠井快樹(Dr)の3人に、この新曲に込めた彼らの思いやメンバーそれぞれの「マンガ愛」について語ってもらった。

『エンゼルバンク』の世界を歌詞に

──新曲「小さくても世界は変わってる」は、ドラマ『エンゼルバンク~転職代理人』のために書き下ろされたそうですね。

笠井 そうですね。原作のマンガをもともと好きで読んでいたので、最初に話をもらったとき、これをやらせてもらえるのはうれしいなと単純に思いました。作品の中では、主人公の転職エージェントの会社に、「転職したい」っていう前向きな気持ちを持った人が来るわけなので、前向きな感じにしようと思って作りました。

──ただ、前向きなだけの歌詞というわけでもなくて、タイトルのとおり、一方に変わらない日々の現状があるという認識を踏まえた上で、「でも前に進んでるんだ」と言い聞かせているような印象を受けるんですが、そのあたりは明確に意識されたことですか?

笠井 そうですね。人生に劇的な変化を求めて転職する人が多い──ってのはマンガで知ったんですけど(笑)、僕らもそういう部分はあるわけですよ。例えば一生懸命練習してドラム上手くなろうと思っても、なかなか急激な進歩はなくて「これでちゃんと上手くなってるのかな?」って考え込んじゃったり。でも振り返ってみれば、ちょっとずつ進化はしているものなんですよね。そういうところが『エンゼルバンク』の世界とリンクしているような気がします。変わらない現状を変えたいっていう気持ちと、少しずつでも変わっていっているんだっていう事実。

秋野 笠井が書いたこの歌詞を最初に見たとき、当たり前のことを言っているようで最後まで読むとすごく胸に込み上げてくるものがあって、僕たちもスタッフもみんな「いい歌詞だね!」って絶賛したんです。そういう歌詞を作るんですよ、この人は。いろいろバカな部分もあるんですけど……。

笠井 ちょっと待って(笑)。

秋野 そういうすごいところもあるんだなぁって、改めて思いました。

──曲調も元気で前向きだけど、グッとくる切なさもあわせ持っていますね。

笠井 プロデューサーのホッピー神山さんの提案で「今回はホーンを入れよう」ということになりまして。ずっとお世話になっているので、アレンジ面ではホッピーさんの意見を全面的に信頼しているんです。で、取り入れてみたら本当にすごく“後押し感”のある曲になりました。

──これからの卒業式シーズンにもぴったりな仕上がりだと思います。

神田 そうですね。卒業して新しい生活を始める人にも聴いてほしいです。

笠井 進学していく人にとっても、学生から社会人生活に入る人にとっても、背中を押してあげられる曲になればうれしいですね。

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  1. 『エンゼルバンク』の世界を歌詞に
  2. マンガは「まとめて読みたい派」
  3. 原作を知っているからこそ楽しめるドラマ