入選 賞金50万円+トロフィー:『画家が死んだ』ノザキ(千葉県・26歳)

ストーリー

自殺を遂げた画家のアトリエを、モデルをしていた女が訪ねる。遺品を整理していると、女は日記が何層にも重ねて貼られた壁があるのを見つける。彼女は、その日記を一枚一枚剥がし、画家の心を遡りながら覗いていく――。

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●ちば先生より

芸術を突き詰めると、あるいは人生というものを考え詰めると、またはあまりにも純粋に生きようとすると、「死」しかないのだろうか……? 画家の死後、彼の日記を遡るコマ運びも、絵のタッチも、一編の「詩」を読むように淡々と美しい。だが、モデルの娘が何故、自殺しようとしたのか? 画家が死を選んだ原因は? 画家とモデルの間には理解し、通じ合うものは無かったのか……? まあ、考えるに、いろいろ残された疑問を楽しむ作品ではあるのかな?

●受賞のことば

選考に残っているという連絡を頂くたびに大げさに喜んでいたところ、最終結果が出た頃には既に先の不安だらけとなっていました。これからもより一層励みます。有難うございます。

●担当編集より

「日記を剥がして、死者の心を遡る」という演出の艶っぽさに驚いた。女が何故モデルをするようになったのかが、日記を紐解くことで分かるようになっている構成も面白い。

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