2次選考会の議事録をノーカット完全収録!

ちばてつや賞一般部門の2次選考は、部内選考会です。モーニング編集部員全員で議論を行います。その場で、自分の気に入った作品を最も熱を込めて説明した編集部員が、その新人作家の担当編集となります。参加者全員の投票で上位となった作品が、最終選考へと進みます。

 

『SAMBISTA』春秋ユキコ(東京都・36歳)

【ストーリー】勝ち気で向こう見ずなOL・橘。転職先で出会ったサンバ好きの人たちに説得され、浅草サンバカーニバルへ出場することに……。

●編集部員・D
キャラの細かい造型がいいなと思いました。ストーリーを盛り込みすぎて主人公の話が薄まってしまっていますが。愉快に明るく描けているし、将来性を感じます。
●編集部員・E
僕も面白いと思ったんですが、絵がのっぺりしているせいか、ダンスの描写がもう一歩だったかなと思いました。話のテンポもいいし、ギャグも盛り込まれていて楽しめたのですが……。
●事務局長・鯉渕
イラストレーターの人みたいで、絵が平面的なんだよね。
●編集部員・D
あと、エッセイマンガっぽいですよね。
●編集部員・B
キャラクターのデフォルメの仕方がうまいですよね。『ルナティック雑技団』を思わせるような。ただこの作品はちょっと長過ぎかなあ。
 

『営業彼女』山本理気(東京都・29歳)

【ストーリー】「人生は慎重に」をポリシーに持つ桃洗太郎は、部長からある仕事を言い渡される。それは、素行は悪いが抜群の営業成績を誇る女性社員・鷹見の昇進を阻止することだった。

●編集部員・G
女の人が優秀な営業って感じがしなかったですね。もうちょっと具体的に、何故彼女の営業成績がいいのかを描いて欲しかったなと思います。
●編集部員・H
あとは、既視感のあるキャラやエピソードが多いと思っちゃいましたね。目薬を使って泣き真似をするとか。会話の録音がオチだったりと……。
●編集部員・E
でも話を面白くするためにヤマを作ろうとしているところとか、好感が持てました。
●編集部員・I
キャラが生き生きしていなくて、物語を進めるための道具になってししまっているように見えてしまいました。
●編集部員・J
慎重な主人公が上司を裏切るシーンは、演出的にはよかったとは思います。あとは、絵の描き込みがもっとあれば、迫力が出ると思いました。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『僕が金魚だった頃(ほか2編)』はづき満(宮城県・31歳) ★2次選考通過作品

●事務局長・鯉渕
この人は以前のちば賞で、介護のマンガを描いて受賞していますね。
●編集部員・K
3本それぞれ完成度に差があると思うんですが、目の付けどころがいい感じがしました。
●編集部員・D
絵が見やすくて、構図の描き方も非常に上手いです。3本とも「変身」している話で、内容は少し似ていますね。ちょっと根暗というかネガティブな方向に人間を描きがちのかな?
●編集部員・A
僕は面白く読めました。3本とも読み手の予想通りに進んでくれる話ではないので、じつはこれをそこそこ読ませるのって、構成力がないと難しいですよね。トリッキーな話を3本とも外れなく読ませるのは大したもんだと思いますね。以前の受賞作と比べると凄い進歩だと思います。
●編集部員・L
意地の悪い人を描かせるのが上手いのかもね。だから怖い話を描いてもらうとかって、アリなんじゃないかな?
●事務局長・鯉渕
なるほど。それでは評価する声が多いようなので、この作品は残します。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『RIDER HEARTS』原点火(神奈川県) ★2次選考通過作品

●事務局長・鯉渕
この作品はもの凄い緻密な描き込みだよね。
●編集部員・M
僕は評価したいと思います。まずいいなと思うのは主人公がカッコいい。さらに情熱を持って絵を描いている姿勢に好感を持てました。だけど、スケールが小さい話なんだよね(笑)。突っ込みどころはあるけど、人を惹き付ける絵を持っているのは大きな武器だと思います。
●事務局長・鯉渕
この絵はホント凄いですよね。どのくらいの時間で描いたのか知りたいです。マガジンの新人賞を受賞しているようですね。
●モーニング編集長・島田
いいんじゃない。絵もあれだけど、マンガって読んでスカッとしなきゃしょうがないわけで。やっぱ読んで楽しい話じゃないとどうにもなんないもんね。
●編集部員・N
エンタテインメントとしてはもう一歩。青年誌でウケるようなパーソナルな話が描けるのかは分かりませんが、今雑誌の中にない人だと思いますね。もしバイクがすごく好きなのだとしたらいいな。
●事務局長・鯉渕
いやー、原点火ってペンネームだよ。バイク好きでしょー(笑)。バイク乗ったことなかったらこのペンネームつけないと思うけどなー。
●モーニング編集長・島田
まあ別にバイクの話じゃなくたっていいけどね。威勢のいい話をやってくれれば。姿勢としてこういう人は落とせませんよね。
●事務局長・鯉渕
そうですね。この作品は残しでしょう。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『My Olivers』烏丸たま子(大阪府・21歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・K
今回の応募作で一番面白かったです。多少、気になるところはありますけど、きちんと読ませるストーリーになっているし、主人公が男の子から老人になっていく心情が描けているのは凄いなと。年齢を言うのはアレですけど、21歳でこんだけ描けるのは凄いです。とても楽しみな才能だと思います。
●事務局長・鯉渕
ほとんど今までマンガを描いたことないんだよね確か。処女作なんじゃないかな。
●編集部員・O
私も今回、唯一担当したいと思った作品です。絵柄は森薫さんとか好きなのかなって感じがしましたね。初めてということもあって、背景をあまり描いていないから顔のマンガになってしまっているんですけど、感情みたいなものをちゃんと描けているのは凄いなと。時間の経過にともなって人形の主人に対する呼び方が変わっていくというのは新しいアイディアだと思います。
●編集部員・A
ネームの多さや顔の描き分けがまだまだとか課題はあるけど、感情を揺さぶられますよね。
●事務局長・鯉渕
とにかくネームが多くてかなり読みづらいんだけど。そういうところはこれから担当が付いて一緒にやっていけば解消されていくだろうし。
●モーニング編集長・島田
だけどネームも頭の方は多かったけど、真ん中あたりから急に少なくなったよね。最初見た時は、こりゃダメだなと思ったけど、ストンとすぐ少なくなるし。描きながら描き方を覚えてるんだろうから、そうとう勘はいいんじゃないすか。
●事務局長・鯉渕
じゃあ、これも文句無しで残しで。
 

『White elephant』柴本翔(神奈川県・22歳)

【ストーリー】ある日、青年が目を覚ますと、頭から巨大な三つ目の象が生えていて……!?

●編集部員・P
面白いこと思いついたんだけど、上手くまとめられなかった感じですよね。最後の方、「乗っ取るつもりか」「はいそうです」というやり取りが妙に心に残ったんで、作品評価というより作家評価で会ってみたいなと思いました。
●編集部員・G
僕も面白かったんですけど、ただ途中で投げちゃったなと感じていて。だけど、お医者さんとの絡みがやけに能天気でアンバランスな感じが出てて、独自のリズムを持ってるなあと思いました。
●事務局長・鯉渕
オレ全然わかんなかったんだけど……。
●編集部員・D
説明がなさすぎますよね。交通事故の演出もちょっとわざとらしく感じました。
●編集部員・G
お話の中で、主人公の頭に象が繋がった事と彼女が死んでしまった事が関連づくと思って読むと拍子抜けしてしまいますよね。とくに関係ないから(笑)。
●モーニング編集長・島田
まあこういう漫画ってさ、この漫画が描いたの一発目ですってのと何回も描いてますってので評価別れちゃうよね。この人の場合何作も描いてる。それだとどうなんだろうなあ。でも、象と頭が見えない触手で実際に繋がっているって設定は面白かったね。
●編集部員・D
小ネタも実はきいてますよね、よく見ると。ただすごく読み手を選ぶ絵柄な気はします。
●事務局長・鯉渕
作家さんの才能はともかく、今回の作品はもう一歩ということで。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『五年三組の死体』藤沢萌(東京都・23歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・Q
この作品は担当希望の人が多いかと思います。完全に読み方をコントロールされたなって感じました。最初、日常の裏に、実は怖いものが潜んでいるんだよと言いたいちょっとありがちな話と思って読んでいたんですが、全然違った。すっかり騙されちゃって。ホントに感心しきりです。
●事務局長・鯉渕
この人はもともと少年誌で描いていて、もっと死体とか血とかを描きたくなって青年誌に持ってきたってことらしいよ(笑)
●編集部員・E
僕はこの作品が一番面白かったです。子供達のちょっと気持ち悪いところがイキイキと描けていて魅力的だと思いました。絵柄もアニメっぽい絵ではあるんですが、これはこれで見やすくていい気がします。
●事務局長・鯉渕
俺も面白かったね。だけど、あえて苦言を呈すると、話の中に大人が先生しか出てこないんだけど、この先生のキャラがやけに類型的なんだよね。だから大人をどれだけ描けるのかなってのが気になるね。
●編集部員・R
僕は突っ込みどころがありすぎて、物語に入っていけませんでしたね。まず、小学生が死体を隠す時点で2〜3人卒倒するだろうって思っちゃって(笑)。
●編集部員・Q
僕は全然気にならなかったなー。突っ込みどころなんてありました?
●編集部員一同
(笑)
●モーニング編集長・島田
途中までは面白かったんだけど、終わり方があまりに思った通りだったからガッカリしちゃったんだよなあ。なんか予想を裏切ってほしかった。
●事務局長・鯉渕
まあ、推す声も多いですし、残しでいいですね。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『ソイル』根岸岳春(東京都・32歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・J
僕が担当なんですが、前回のちば賞で2次落ちした『老人と海』を描いた方です。前作での反省点「ページ数が少ない」「感情面が描けていない」を踏まえて打ち合わせをしました。
●編集部員・F
これは面白かったですね。絵もお話もいいしロボットも良かった。
●編集部員・S
ただ、25光年はなれていると25年前の映像が見えるという設定がひっかかったかな。
●編集部員・A
私は追体験を思い出してちょっと泣けるという手法は面白かったです。
●編集部員・Q
僕は一点ひっかかっているところがあって、ソイルって英語ですよね? インディアンという設定なのに、憎き侵略者の言葉をタイトルにつけているのがずっとひっかかっていました。
●編集部員一同
(爆笑)
●編集部員・N
親子の葛藤が少しあっさりしていたかな。二項対立だから、そこはしっかり描かないと。それと絵が若干無機質な点が気になりましたね。ただ、おもしろい話を考える力があるかなと。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『氷の花』山本松季(東京都・23歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・T
前々回のちば賞で2次落ちした『キジャ・ルナ』の方です。
●編集部員・P
しっかりドラマ作ろうという意図は感じるけれど、ラストの展開はちょっと出来過ぎかな……。
●編集部員・J
確かに出来過ぎだけど、直属の子孫が助けるところが話のポイントになっているからいいんじゃないかな?
●編集部員・N
所々主人公がいい表情で読めるけど、話自体はちょっと説話的でひっかかったかな。
●モーニング編集長・島田
この作家は、生き死にに関わる話の方がいいんじゃない?
●編集部員・T
確かに良い表情描く人たちなので、切迫感溢れる話は良いと思います。
●編集部員・Q
ただこの作品はとてももったいなくて、生け贄になることが完全に良しとされている世界の中で「生きろ」というには説得力がなければいけないのだけれども、葛藤が描かれていないから何か腑に落ちないんだよね。そこが一番のドラマになるのに。
●編集部員・U
思いついたものを頭から順番に描いているからもう一歩と感じてしまうけど、 絵は達者で間口の広い作家だと思うし、もうちょっと何をフォーカスすればいいかを考えながら描いていけばもっと上手になると思います。
 

『チャレンジャー!!』関達也(埼玉県・36歳)

【ストーリー】テニスの全日本選手権決勝戦。西野は偶然手に入れたテニスシューズの“音”を武器に、前チャンピオン・本田に挑むのだが……。

●編集部員・P
僕はテニスやったことないんですが、あんなキュッキュなるシューズってあるんですかね? 仮にあるとしてもそれが武器になるなんて相手のメンタルが弱いとしか考えられないような……。例えば地区大会とか町内会の催し物で近所のおじさんが手練手管を教えるというほんわかした話ならいいんですが、レベルが高い試合の話ではないかなと。一生懸命描いているし熱意は伝わってくるのですが……。
●編集部員・K
テニスに対するこだわりが弱くて、ディテールまで描き切れていなんじゃないか、と感じてしまいました。ただ題材として選んでいるのかと。
●編集部員・V
画力とコマ割りは、連載経験があるだけあって上手いなと思いました。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『非日常的な何気ない話』江口夏実(神奈川県・26歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・N
面白かったけど、ちょっと打率が低いかなと。ネームを量産してみて、様子を見てみたいと思いました。
●編集部員・W
この人は独特な視点をもっている方だと思うので、ひねくれ女子の話ができるかなと。
●編集部員・F
作品のテンションが高いですよね。この点を誘導できればおもしろい話ができそうですよね。
●編集部員・R
地獄版『聖☆おにいさん』っぽくて面白かったです。ちょっと目つきの悪い絵も作品の雰囲気と合っている。ただ、タイトルにある「何気ない話」ではないと思いましたけどね(笑)
●事務局長・鯉渕
ギャグって意外とタイトルのセレクトが大事。このタイトルからだと何も想起させないからその点はもったいなかったよね。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『エビチャーハン』鈴ノ木ユウ(東京都・36歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・V
絵に味があるし、ストーリーも分かりやすく僕は評価しました。ただ、主人公の友達がサッカーの観戦中に「笛を吹く」理由が分からなかった。詰めが甘いですよね。
●編集部員・U
笛を吹くことにより敵方の足を止めようと思ったんだけど、味方の足を止めちゃったってことじゃないかな。サッカーの試合ではままあることです。ただ、それが周知の事実として省略されてしまっているから強引だったかもしれませんね。
●編集部員・V
観察眼があると感じさせるエピソードもあり、今回の応募作の中で一番いいなと思いました。
●編集部員・A
でも、全体的にちょっとずつ惜しいんですよね。
●事務局長・鯉渕
まだ完成系ではないので、伸びしろはあると思いますよ。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『となりの国』柴谷ケン(東京都・21歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・T
後半まで人物が仮面をかぶっていて表情が見えないのに、飽きずに最後まで読めたのは凄いと思いました。あと、ネタバレせずに読ませる力がある点も素晴らしいと思いました。ぜひ担当してみたいです。
●編集部員・J
ファンタジーっぽい語り口で入ったけれども、それを裏切る展開やオチがきちんとついているので構成力がありますよね。
●編集部員・E
僕はコミカルに描いているシーンがひっかかり、感情移入できなかったです。
●編集部員・X
ストーリーのリズムが良く評価はしていますが、全体的に中途半端な印象ですね。面白くなるはずなのにもったいない。
●モーニング編集長・島田
他愛ない話でネタバレせず最後まで読ませるのは才能だよな。
●事務局長・鯉渕
絵の線がすごく細いのでメリハリがついていない印象だけど、そこは担当が注意していけば、きっと伸びる人だと思いますよ。
 

『灰色の街』樋口静桂(東京都・19歳)

【ストーリー】目の前に突然現れた奇妙な青年。誘われるままに、死霊さまよう街中を歩くが……。

●編集部員・S
暗い話だけど、「死んでしまったけれども友達が欲しい主人公」というキャラ設定がとても良かった。
●編集部員・K
見せ場を作る力はあると思います。扉や、所々印象に残るシーンは作れるしキャラデザインもできる。19歳だし十分伸びしろがありますよ。
●編集部員・A
確かに設定は面白いし、興味が湧くよね。
●編集部員・P
「動物は生き方に迷いはないから」とか、はっとさせられるネームが出てきますよね。それが良かった。
●事務局長・鯉渕
ただ「死」というヘビーなテーマを扱っているけど、感情が揺さぶられなかったのは残念。
●編集部員・D
画力はかなり高いし構図の見せ方もいいけど、ストーリーはまだまだこれからだと思います。
●事務局長・鯉渕
担当と一緒に次を目指していってほしいな。
 

『あまのじゃくシンドローム』槍田芽依子(京都府・21歳)

【ストーリー】コンビニで働く女子高生・梨本。いつも買い物に来る老人が、万引きするのを目撃してしまい……。

●編集部員・R
結構笑いどころがあってよかった。里芋の煮っころがしが固かったりとか。笑っちゃた時点で無条件に高得点をつけました。
●編集部員・M
初めからケンカ腰の老人と若い女の子が、ケンカを通じて触れ合っていく過程が描かれていて好感が持てた。この人の絵は大人の色気が描けていて、そこが個性で良いのではないかと思いました。女性特有の会話のテンポの良さもあるしね。
●編集部員・J
ただ、いじわるをされているのに、何故最初からこの女の人が老人側に立っているのかがわからなかったですね。おじいちゃん側に感情移入する理由が必要では?
●編集部員・K
頑固者で金持ちの年寄りと、態度の悪い若者という構図が類型的過ぎる気がしたかな。そこが残念でした。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『ミクロマンの頃』冨永祥子(東京都・43歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・W
凄く面白かったです。何も無い日常をここまで読ませるっていうのは実力を感じます。あと子供がリアリティを持って描かれててよかったです。
●編集部員・F
僕も評価していて、構図がとても良いと思いました。あとオチの「うんこ」の部分がぐっときていいなと思いました(笑)。ただ、主人公が女の子だっていうのが一目見ただけでは分かんなかったかなーと。
●編集部員・T
時代感やその当時の空気感が一貫して描かれてて好感が持てました。
●編集部員・P
高い技術をお持ちの方だと思います。新人賞の水準で考えれば相当上位だと思います。
●事務局長・鯉渕
かなり推す人が多いんですが、話としては中身が無さ過ぎないかな? それを、ちば先生がどう評価するかですね。
 

『似たものどうし』玉塚明里(大阪府・23歳)

【ストーリー】摂とアゲハは高校の同級生。久しぶりにアゲハを訪ねた摂は、あまりの変貌ぶりに戸惑ってしまい……。

●編集部員・H
僕が担当なんですけど、作者は明るい話にしたいと考えつつも、何故か最後は暗くなってしまうという癖があるんですよね(笑)。キャラクター自体はとても気持ち悪い造形にしてあるんですが、動きがあるし生き生きしてると思います。
●事務局長・鯉渕
この話はデブの人を描きたかったのかな?
●編集部員・H
このデブの人がぶち破って部屋を出て行くっていう所が描きたかったんだと思うんですが、出た瞬間に「よかった」と思える話に出来てないのが反省点ですね。
●編集部員・Q
僕はこの話はいい話だと思うし、明るいなぁと思いますね。変な設定ではあるけど、そこに愛を載せていて、読んでいてカタルシスを感じました。みんなが言うほど暗いとは思わなかったんですが。
●編集部員・U
いや、「暗いだけで終わんなくて良かった、ホッ」みたいな感じがある(笑)。お話の出発点はどんだけ暗くても良いと思う。でもそれが、徐々に上がってって上がってった所で終わんなきゃいけない。このお話はゼロから下にいって、またゼロに戻った所で終わっていると思う。
 

『少年と魔女』なっぱ(神奈川県・28歳)

【ストーリー】西の森に住むという悪い魔女。床に臥す母のため、魔女の秘薬を求め森に入る少年だったが……。

●編集部員・P
今回最も悲しい気持ちになった作品ですね。
●編集部員・K
前回のMANGAOPENに「FRIDGE」という作品を送ってきた人です。前回の作品は4コマでしたが、今回はストーリーものでチャレンジしてきました。
●編集部員・A
テーマ的には今回一番スケールがでかいかなと思った。愛情というもののダークサイドというか、本質というか。
●編集部員・P
これって、少年は報いを受けないんですよね?
●編集部員・K
受けないです。少年の幸せが魔女の願いであり、その一方通行のせつなさが大切で、お話としてもそこで閉じたことが良かったと思う。
●編集部員・U
絵の魅力が足りてないと思いました。お話は納得できたが、絵をもっとがんばって描いてほしかった。
●編集部員・A
ただ、アイディアとバランス感を持っている人ですね。
●モーニング編集長・島田
確かにアイディアはあるかな。話も面白い所があるし。「FRIDGE」の絵でやれば、もしかしたら良かったかな?
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『ポートレート』羽賀翔一(茨城県・23歳) ★2次選考通過作品

●事務局長・鯉渕
前回のMANGAOPENで「インチキ君」を描いた人です。
●編集部員・V
僕が担当なんですが、凄い勢いでネームを描いてくる人です。「インチキ君」はノートに描いた作品だったので、今回は原稿で見せようと思いまして。
●編集部員・D
意欲は感じる。独特の世界観もそのままだし。すごく頭の良い人な気がする。作品としては弱い感じがするけど。
●編集部員・V
この人の作品は、今まで漫画で読んだ事が無い感じがするなと思っています。リアリティにこだわらない作品を作るなって。
●事務局長・鯉渕
そこら辺のリアリティが無い感じが読みにくく感じるんだけど。
●編集部員・R
扉ページのロゴの部分と、物語の中盤が重なってて面白いなと思いました。
●モーニング編集長・島田
ただこの話、ちょっと説明的な感じがしたけどね。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『ふたり相撲』水上暁(神奈川県・22歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・V
今回でだいぶ絵が変わりました。
●事務局長・鯉渕
絵は相当良くなったよね。迫力があって。
●編集部員・G
読んでて、千秋楽みたいな感じがするんだけど、実は中日なんですよね(笑)
●事務局長・鯉渕
ただ、主人公の力士と親父の関係がよくわからないよね。主人公に感情移入しにくいかな。
●編集部員・V
キャラクターを作るのにまだ苦労している感じですね。主人公がゲームをするシーンも、キャラクターを作るためにネタとして入れてて、比較的上手くいっている。こういう工夫をもっとして欲しい。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『夜明けの三角形』東裏友希(東京都・25歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・H
僕が担当なんですが、ここ何回か締め切りを設定して新人賞に立て続けに応募してもらってます。その都度課題はクリアしてくれていると思うんですが。
●事務局長・鯉渕
話はとてもわかりやすく仕上げれてるよね。ただ、少し話作りが幼いかなという感じがする。不満を持っているバンドマンっていう設定が。そのキャラクターをちゃんと描いてない感じがする。
●編集部員・R
でも、おばあちゃんとバンドマンというキャラクターの組み合わせがいいなと思いました。
●事務局長・鯉渕
絵の方も、だいぶ上手くなった感はありますね。ちば先生に見て頂きますか。
 

作品の詳細と選考結果はこちら!『主に主夫』米田達郎(東京都・33歳) ★2次選考通過作品

●編集部員・F
去年のMANGAOPENに出してきた人です。前回の話はキャラクターが描けてないという事だったので、今回は主夫である自分の事を描いたお話になってます。
●編集部員・U
面白かったです。非常に今っぽい設定で、女の人には頭が上がらない主人公っていう。この中では一番面白いと思いました。
●事務局長・鯉渕
この主人公がどこに向かおうとしているのが気になるな。主夫としてやって行きたいのか、そうじゃないのか。
●編集部員・A
本人に濃さがあると、自分が主夫である事に関していろいろ思う事が出てくるような気がするんですけどね。
●編集部員・Y
もうちょっと主夫ならではの細かいネタがあると良かったと思う。
●編集部員・U
あと、絵の描き方の話だと、線の太さが基本的に同じじゃないですか。背景との描き分けをもっと意識した方がいいと思いましたね。

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