#019 人に言いたくない過去
──2010年6月6日記す
自分はデザイン専門学校卒だ。実は人にそれを言うのが結構苦痛なのである。
専門学校に行くということは、その道のプロを目指すということであり、なんとなく大学へ行く人間よりはビジョンがあるように思えるだろう。
もちろんそういう志高い人もいるだろうが、そのうちの何割かは、就職はしたくないが大学受験もしたくないという、モラトリアムここに極まった穀潰し予備軍である。
なので、もし皆さんのご子息、ご令嬢が専門学校へ行きたい(特にクリエイター系がやばい)などとぬかそうものなら、なにをしたいか、なにになるのかをハッキリさせてから許可するべきである。
もしそこで曖昧なことを言うようであったなら、専門学校よりは自衛隊にでもブチ込んだ方がよい。もちろん自分も軍隊とか、もしくはなんらかの更生施設に幽閉されるべき「模範生徒」だった。
卒業後、印刷会社に就職するもデザインには一切係わらなかった上、そこを8ヵ月で辞めるという好調なスタートダッシュを切り、デザインとまったく関係ない職を転々するという安定した走りを見せた。
そして一身上の都合の数なら誰にも負けなくなったころ、奇跡的に漫画の仕事を得、親のカネをドブに捨て続けた人間にしか描けない画を描いている。
大学を卒業したら大卒になれるが、専門卒だけでは何者にもなれない。
(2012/01/24配信)
