なぜ学び、なにを学ぶのか。
国語、数学、英語といった科目を学ぶ理由は、どこにあるのか。
前作『16歳の教科書』では、この根源的なテーマについて各教科のスペシャリストの先生方が熱い特別講義を行ってくれた。
たしかに、大学教授やカリスマ塾講師の先生方が語る「学ぶ理由」は、いずれも納得のいくものばかりだったし、各教科のおもしろさも十分に理解することができた。
しかし、まだ残された疑問がある。
それは「学校での勉強は、社会に出てから本当に役に立つのか?」という問題だ。国語や数学で学んだことが、現実の「仕事」にどう役立つのか。それともなんの役にも立たないのか。
16歳のきみたちにとって「社会」は、あまりにも遠いところにある。
スーツを着た大人たちがどんなことを考え、どんなふうに働き、どうやって「社会」を動かしているのか、そこではどんな能力が求められるのか、実際のところはよくわからない。だから自分がいま、なにを勉強するべきかもわからない。
大人たちは、口を揃えたように「若いときにもっと勉強しておけばよかった」と言う。
そして彼らは「だから、おまえは勉強しなさい」と言う。
たしかに、もっと勉強しておけばよかったというのは、ほぼすべての大人が実感しているところだ。その言葉にはない。
だが、きみたちには「なぜ、もっと勉強しておけばよかったのか?」が、なかなか理解できないだろう。
もっと勉強しておけば、もっといい大学に行けたから?
もっと勉強しておけば、もっといい会社に就職できたから?
もっと勉強しておけば、英語がペラペラになったから?
違う。そんな表面的な話ではない。
しかし、大人たちも勉強する理由をうまく言葉にすることができない。
学生時代の勉強がいかに大切だったかを痛感しながらも、なぜ大切なのか、社会のどんな場面で、どう必要になるのかまではうまく説明できないのだ。
そこで今回、社会の最前線で活躍されている6名のスペシャリストをお招きし、特別講義を行っていただいた。
在学中に起業して、一代で成長産業を築き上げた経営者。
世界中のファンを虜にするスーパーカーを開発したトップエンジニア。
まったく新しい学問に挑戦する、気鋭の研究者。
ジャンルの壁を越え、多くの人々から愛されるジャズシンガー。
若くして各賞を総なめにし、いまもっとも注目される映画監督。
さらには大人気のカリスマ占星術研究家。
いずれもその世界で道を極めたトッププロの方々ばかりだ。これだけ多彩な顔ぶれが一堂に会する機会など、おそらく二度とないだろう。
講義のテーマは「勉強と仕事はどこでつながるのか」。
社会の最前線で活躍している彼らは、16歳のときにどんなことを考え、どんな勉強をしていたのか。学校は好きだったのか、嫌いだったのか。学校で学んだことは、社会に出てどう役立っているのか。この貴重な高校時代に、なにを学ぶべきなのか。そして、どうすれば夢をかなえることができるのか。
いずれの方々も驚くほど誠実に、すべてを「本音」で語っていただいた。学校の先生とも親とも違う、まったく新しい視点からの言葉だ。
きっとページをめくるたびに、新しい発見が待っているだろう。
そして最後のページを読み終えて本を閉じたとき、まわりの景色がまったく違って見えるはずだ。
きみの明日を変える「生きた言葉」が、ここにはある。